リフレクソロジー研究

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リフレクソロジスト情報
今回、ご紹介するリフレクソロジストは、門野水穂さんです

まだまだあるリフレクソロジー研究

一次性不眠への鍼治療とリフレクソロジーの有効性

睡眠障害を患う13人が、アルスター大学( University of Ulster)のスタッフから集められた。

参加者は、鍼治療(5人)、リフレクソロジー(4人)、音楽療法(4人)のいずれかを受けるグループに別けられた。それぞれ、3週間に渡り6回行われた。

測定は、開始時、3週間目、5週間目に行われた。

測定には、ピッツバーグ・スリープ・クオリティ・インデックス(PSQI)、SF-36 version 2、睡眠日記が使われた。

倫理承認は、アルスター大学の研究に関する倫理委員会から得た。

10人が最後まで研究に参加した。鍼治療とリフレクソロジーのグループのピッツバーグ・スリープ・クオリティ・インデックスに改善がみられた。

開始時から3週目の間に、鍼治療グループに2.7ポイント、リフレクソロジー・グループに1.7ポイントの改善がみられた。

また、開始時から5週目の間には、鍼治療グループに3.4ポイント、リフレクソロジー・グループに2ポイントの改善がみられた。

ピッツバーグ・スリープ・クオリティ・インデックスにおいて2ポイントの変化は、臨床的に重要である。

音楽療法に関しては、0.7ポイントの改善がみられたが、5週目には開始時に比べ1ポイント悪化した。

今回の研究結果によると、鍼治療とリフレクソロジーは、一次性不眠を患う患者の睡眠を改善することを示唆している。

今回の結果を裏付けるためには、さらに研究が必要である。

McCullough CA1, Hughes CM2, McDonough SM1
1Health and Rehabilitation Sciences Research Institute, University of Ulster, Shore Road, Northern Ireland, BT37 0QB, UK
2School of Health Sciences, University of Ulster, Shore Road, Northern Ireland, BT37 0QB, UK
The effectiveness of acupuncture and reflexology in primary insomnia
Focus Altern Complement Ther 2005; 10: 36

本態性高血圧症患者へのフット・リフレクソロジーの影響

<目 的>
この研究は、本態性高血圧症患者の血圧、血清脂質値、生活の満足度へのリフレクソロジーの影響を調べるために行われた。

<方 法>
この研究は、2003年6月23日から2003年8月31日に行われた。

34人の患者が、実験(リフレクソロジー)グループ(18人)、コントロールグループ(16人)に別けられた。

実験グループには、週に2回のフット・リフレクソロジーが6週間行われた。また、実験グループの患者は、週に2回のセルフ・フットリフレクソロジーを4週間行った。

<結 果>
コントロールグループに比べると、実験グループの最高血圧は、大幅に下がった。しかし、最低血圧には大きな変化はみられなかった。

施術後の実験グループの総コレステロール値には、大幅な変化はなかった。

しかし、実験グループのトリグリセリドレベルは、大幅に低下した。

一方、実験グループの高比重リポタンパクレベルと低密度リポ・タンパクレベルには、施術後の大きな変化はなかった。

施術後、実験グループの生活の満足度は、大幅に改善された。

<結 論>
フット・リフレクソロジーは、本態性高血圧症患者の最高血圧、トリグリセリドレベル、生活の満足度を改善することができる効果的な看護介入である。

血中コレストロールに関しては、今回より規模が大きく期間の長い研究が必要である。

セルフ・リフレクソロジーとリフレクソロジーの効果の違いを調べるために、更なる研究が必要である。

Effects of foot reflexology on essential hypertension patients
Park HS, Cho GY.
Department ot Nursing, Pusan National University, Psan 602-739, Korea.
Taehan Kanho Hakhoe Chi. 2004 Aug;34(5):739-50.

非インスリン依存の糖尿患者のストレス反応、血糖値レベルへのフット・リフレクソロジーの影響

<目 的>
非インスリン依存の糖尿患者のバイタルサイン、疲労、足の疲労、心的状態、血糖値へのフット・リフレクソロジーの影響を調べるため。

<方 法>
18人の患者が、実験グループ、24人が、コントロールグループに別けられた。

被験者は、40~70才の外来患者である。

実験グループは、週に3回30分のフットリフレクソロジーを受けた。コントロールグループは、受けなかった。

血圧、脈拍、疲労(視覚アナログ尺度)、足の疲労、心的状態、血糖値が測定された。

データは、chi2test、t-検定、反復測定分散分析によって解析された。

<結 果>
リフレクソロジーを受けたグループの脈拍、疲労、足の疲労、心的状態に大幅な改善がみられた。しかし、血糖値の低下は見られなかった。

Effect of Foot Reflex Massage on Stress Responses, and Glucose Level of Non-Insulin Dependent Diabetes Mellitus Patients. Kim KS. Korean J Rehabil Nurs. 2003 Dec;6(2):152-163. Korean.

慢性閉塞性肺疾患へのリフレクソロジーの影響

<方 法>
20人の患者が、無作為に実験グループ(リフレクソロジー)と対照グループに別けられた。

実験グループには、週に1回50分のリフレクソロジーを4週に渡り行った。

<結 果>
リフレクソロジーを受けたグループの方が、よりリラックスすることができた。また、睡眠のパターン、呼吸に改善がみられ、日常生活も向上した。

<結 論>
結果は、定性的で量的であったが、完全評価をするには今回よりも規模の大きい研究が必要である。

Complement Ther Clin Pract. 2006 May;12(2):141-7. Epub 2005 Dec 27.
A randomised-controlled trail examining the effects of reflexology of patients with chronic obstructive pulmonary disease(COPD).
Wilkinson IS, Prigmore S, Rayner CF. St George's Hospital, Tooting, London SW17, UK.

ハンド・ホールディング

<目 的>
局所浸潤麻酔を受けた患者の不安に対する看護介入としての、ハンド・マッサージ及びハンド・ホールディングの効果を調べるため。

<方 法>
この研究は、手術室で手術を待つ患者に行われた。47人の内、15人がハンド・マッサージ、15人がハンド・ホールディングを受け、17人は何も受けなかった。

データは、SPSS/WIN、t-検定、分散分析、クローンバックのα、シェフェの方法によって解析された。

<結 果>
ハンド・マッサージ、ハンド・ホールディングを受けたグループの不安、視覚的アナログ尺度スコア、最高血圧、脈拍の方がより低下した。

<結 論>
ハンド・マッサージ、ハンド・ホールディングは、局所浸潤麻酔を受けた患者の精神的・肉体的不安を軽減する有効な看護介入である。

特に、ハンド・ホールディングは、手術室で簡単にできる有効な看護介入と考えられる。

Oh HJ, Park JS.Kwak's Hospital Operating Room, Korea. College of Nursing, Keimyung University, Korea.Effects of Hand Massage and Hand Holding on the Anxiety in Patients with Local Infiltration Anesthesia.
J Korean Acad Nurs. 2004 Oct;34(6):924-933. Korean.

リフレクソロジーによる不安、唾液コルチゾル、メラトニン分泌の影響

医療現場におけるリフレクソロジーの影響を調べるために、この研究は行われた。

この研究には、健康なボランティアが参加した。

30人の健康な参加者は、リフレクソロジーを受けるグループ、または何も受けないグループに別けられた。この研究は、実験的事例交叉デザインである。

リフレクソロジーの施術前後における、自己評価による不安度、血圧、脈拍、唾液コルチゾル、メラトニン分泌が測定された。

何も受けないグループのデータも、同じような設定における同じタイミングで収集された。

リフレクソロジーには、強い不安軽減効果があるが、特性不安には大きな変化はなかった。

血圧、脈拍は、低下した。

基準の唾液コルチゾル、メラトニン分泌は、不安度とは大きな関連性はなかった。また、リフレクソロジーの施術後も大きな変化はなかった。

リフレクソロジーは、健康な人の状態不安と血圧、脈拍を下げた。

ストレス/不安と健康の関係を考えると、患者にもリフレクソロジーは役立つかもしれない。

今回の結果は、効果がより顕著に現れる可能性のある乳ガン患者(唾液コルチゾル、メラトニン分の泌異常がみられるため)の研究に受け渡される予定である。

Complement Ther Clin Pract. 2007 Aug;13(3):137-45. Epub 2007 Jan 4.
Evaluation of anxiety, salivary cortisol and melatonin secretion following reflexology treatment: a pilot study in healthy individuals.McVicar AJ, Greenwood CR, Fewell F, D'Arcy V, Chandrasekharan S, Alldridge LC.Institute of Health and Social Care, Anglia Ruskin University, Bishop Hall Lane, Chelmsford, Essex, UK.
PMID: 17631256 [PubMed - indexed for MEDLINE]

下肢切断および幻肢痛の患者へのリフレクソロジー

<目 的>
幻肢痛の軽減及び手術後のセルフ・メンテナンス法としての、リフレクソロジーの可能性を評価することが、この研究の目的である。

<場 所>
イギリス ウエスト・ミッドランズ 人工装具サービスセンター(Prosthetic Services Centre)

<デザイン>
同じ被験者によるパイロット・スタディ。幻肢痛に関する日誌の記録(30週間)。

この30週間は、5つのフェイズに分割された。

フェイズ1 基準の痛み。フェイズ3 休息。フェイズ2,4,5 リフレクソロジー。

<サンプル>
人工装具サービスセンターのデータベースから選ばれた、片方の下肢切断を行った10人の患者。

<リフレクソロジー>
フェイズ2:
6週間に渡る週一回のリフレクソロジーが行われた。リフレクソロジーの内容は、残っている足への施術と切断した側の手へのリフレクソロジー。

フェイズ4:
6週間に渡る週一回のセルフ・ハンドリフレクソロジーの講習が行われた。

フェイズ5:
患者は、セルフ・リフレクソロジーを自宅で6週間行った。

<結 果>
30週の間に、幻肢痛の存在および痛みへの認識は改善された。また、痛みの継続時間も改善され患者のライフスタイルにも影響があった。

セルフ・リフレクソロジーを行った患者は、改善が続いた。

<アンケート>
今回の研究が終了してから12ヵ月後に、アンケートが行われた。この12ヶ月間の痛みのこと、そして、セルフ・リフレクソロジーを続けたかについて質問された。

<結 論>
リフレクソロジーの施術、セルフ・リフレクソロジーの講習、セルフ・リフレクソロジーは、幻肢痛の痛みと継続時間の根絶及び軽減に役立つことが、今回のプロジェクトで分かった。

アンケートによると、幻肢痛の痛みの改善は続き、ほとんどの患者がセルフ・リフレクソロジーを続けていた。

a Christine Ann Browna and b Catherine Lidob, a Prosthetic Services, Maltings Mobility Centre, Wolverhampton City NHS Trust, Herbert Street, Wolverhampton, West Midlands
WV1 1NQ, UK
b Thames Valley University, Ealing, London W5 5RF, UK
Available online 4 March 2008.
Complementary Therapies in Clinical Practice

リフレクソロジーによる手術後の鎮痛剤摂取量の減少

一般的な外科手術を受けた60人の患者が、無作為に実験グループ(リフレクソロジーと鎮痛剤)と対照グループ(鎮痛剤のみ)に別けられた。

全ての患者に、ジクロフェナク、オピオイドなど必要な薬が処方された。

痛みと薬の摂取量は、回復室に入った時、2時間後、6時間後、24時間後に測定された。

実験グループには、各測定時間の20分前にも測られた。この間に、リフレクソロジーが行われたため。

実験グループは、対照グループに比べて大幅に痛みと薬の摂取量が減少した。

実験グループ(リフレクソロジー)と対照グループの鎮痛剤の摂取量の比較

実験グループ 0hrs.⇒65.5% 2hrs.⇒19.5% 6hrs.⇒75%  24hrs.⇒65.5%
対照グループ 0hrs.⇒100% 2hrs.⇒85% 6hrs.⇒100%   24hrs.⇒100%

Shweta Choudhary PhD, (Dept. of Biophysics), Dr. Guresh Kumar, Dr. Kulwant Singh (Dept. of Biostatistics) All India Institute of Medical Science (AIIMS), New Delhi, India

脳波へのリフレクソロジーの影響

被験者30人の脳波を以下の場合に測定した。1)安静時 2)クラシック音楽に続きロックを聴いた時 3)リフレクソロジーを受けた時。

被験者が音楽を聴いている際とリフレクソロジーを受けている時には、脳の並列処理機能活動は少なくなり、よりリラックスした状態になる。

その結果、脳にアルファ波が増えることにつながる。

Kannathal Natarjan, Rajendra Acharya U, Fadhilah Alias, Thelma Tiboleng and Sadasivan K. Puthusserypady, "Nonlinear analysis of EEG signals at different mental states," BioMedical Engineering OnLine, 3:7, 16 March 2004: PMID: 15023233

局部麻酔を使った白内障手術における不安へのハンド・マッサージの影響

<方 法>
この研究は、1996年12月11日から1997年2月12日の間に、白内障の手術を受けた59人の患者を対象に行われた。

59人の患者は、手術5分前にハンド・マッサージを受ける実験グループ(29人)とハンド・マッサージを受けない対照グループ(30人)に別けられた。

患者の不安度を測定するために視覚的アナログ尺度が使用され、手術の前後及び手術が終わる5分前に最高血圧、最低血圧、脈拍数が測られた。

また、エピネフリン、ノルエピネフリン、コルチゾール、血糖値、好中球、白血球中のリンパ球率が測定された。

<結 果>
施術前に比べ、施術後の心理的な不安度、最高・最小血圧、脈拍数は、大幅に低くなった。

ハンド・マッサージによって、実験グループのエピネフリンとノルエピネフリンのレベルが大幅に低くなった。

対照グループのエピネフリン、ノルエピネフリン、コルチゾールのレベルは、高くなった。実験グループと対照グループ間の差は非常に大きかった。

血糖値、好中球、白血球中のリンパ球率においては、2グループ間に大きな違いはでなかった。

<結 論>
ハンド・マッサージは、局部麻酔を使った白内障の手術を受ける患者の心理的・生理的不安度を減少させることが分かった。

Kim MS, Cho KS, Woo H, Kim JH, "Effects of hand massage on anxiety in cataract surgery using local anesthesia," J Cataract Refract Surg. 2001 Jun;27(6):884-90 (Department of Ophthalmology, Kangnam St. Mary's Hospital, Medical College, The Catholic University of Korea, Seoul, South Korea) PMID: 11408136

頭痛とリフレクソロジー

<研究結果>

頭痛に悩まされていた19%が、リフレクソロジーを受けた後、薬をやめた。

デンマークで行われた研究によると、リフレクソロジーは、片頭痛と緊張性頭痛に効果があるというこである。

この研究は、5つのリフレクソロジー協会の協力のもとThe Royal Danish School of Pharmacyの社会薬学部で行われた。

220人の患者が参加し、全国から集まった78人のプロのリフレクソロジストによって施術が行われた。

このプロジェクトは、国の補完医療を担当する委員会によって承認され、資金は保健省とMrs. E. Danielsensのファンド、さらには文部省のファンドによって出資された。

頭痛は、成人の間で一番よくみられる健康問題である。そして、毎年発生する300万日分の欠勤数の原因であると考えられている。

リフレクソロジーは、患者をリラックス、そして落ち着かせることで知られているが、頭痛への効果を調べるこの研究は興味深いものであった。

今回の研究に参加した90%が、研究が始まるまでの1ヶ月間に薬の処方を受けたと回答している。そして、そのうちの36%が薬による副作用を経験している。

処方された薬(acetvlsalicyclic acid and paracetamol)の81%は、最低でも1週間に2回は飲まれており、偏頭痛用のより強い薬の71%は、最低でも2週間に一度は飲まれていた。

これは、大多数の参加者が、中程度から重度の症状があったことを意味している。

34%は、他の病気のために薬を服用していた。

一連のリフレクソロジーによる治療が終わった3ヶ月後、81%の参加者は、リフレクソロジーによって頭痛の症状が治った(16%)、または、役だった(65%)と回答した。

19%の参加者は、今回の研究以前に服用していた薬を飲まなくても大丈夫になったと報告した。

参加したリフレクソロジストは、頭痛とたんのう、胃、膀胱、内分泌性ホルモンの反射区の間に大きな関係があることをみつけた。

リフレクソロジーの施術が効果のあった参加者は、最初の施術よりも研究終了時の方が卵巣、小腸、肝臓、腎臓の反射区のストレスが少なくなっていた。

また、リフレクソロジストによると、1)子宮、または、たんのうの反射区にストレスが無かった参加者、2)頭痛に悩まされた期間が短く年齢が若い参加者が、もっともリフレクソロジーによる効果があったということである。

Brendstrup, Eva and Launse, Laila, "Headache and Reflexological Treatment," The Council Concerning Alternative Treatment, The National Board of Health, Denmark, 1997

リフレクソロジーによる精神的支え

最近のイギリスの研究によると、リフレクソロジーは、精神的な支えを必要とする女性に優れた効果があるようだ。

15人の女性が30分のリフレクソロジーを8週間受けた。

研究結果には以下が含まれていた。身体状態の改善、精神面の改善、自尊心、自信、やる気、人との触れ合い、リラックス度の増加、人に話を聞いてもらえる、自己の存在感、集中力アップ。

Trousdale, Peta, "Reflexology meets emotional needs," International Journal of Alternative and Complementary Medicine, November, 1996, p. 9

多発性硬化症の症状へのリフレクソロジーの影響:無作為対照試験

I Siev-Ner: Complementary Medicine Clinic, Department of Orthopedic Rehabilitation
D Gamus: Complementary Medicine Clinic, Department of Orthopedic Rehabilitation, dgamus@sheba.health.gov.il
L Lerner-Geva: Gertner Institute for Epidemiology and Health Policy Research
A Achiron: Multiple Sclerosis Center, Sheba Medical Center, Tel-Hashomer, Israel

<目 的>
無作為対照の臨床試験(a randomized, sham-controlled clinical trial)における多発性硬化症の症状へのリフレクソロジーの影響を評価するため。

<方 法>
71人の多発性硬化症患者が、11週間に渡るリフレクソロジーを受けるために、実験グループまたは対照グループに無作為に別けられた。

リフレクソロジーの施術には、足の特定のポイントへの刺激とふくらはぎのマッサージが行われた。

対照グループは、ふくらはぎのマッサージ(不特定)を受けた。

試験開始時、試験開始1カ月半後、試験終了時、3ヵ月目の調査時に、知覚障害の度合い(intensity of paresthesias)、排尿症状(urinary symptoms)、筋力、痙性(けいせい)が盲検化状態で評価された。

<結 果>
53人が今回の調査を完了した。

リフレクソロジーを受けたグループの知覚障害の平均評点、排尿症状、痙性(けいせい)における大幅な改善がみられた。筋力の平均評点においても改善がみられた。

知覚障害の度合は、3ヵ月目の調査時においても大幅な改善が残っていた。

<結 論>
リフレクソロジーの施術(特定)は、多発性硬化症患者の運動症状、感覚症状、排尿症状に有効であった。

Multiple Sclerosis, Vol. 9, No. 4, 356-361 (2003)
DOI: 10.1191/1352458503ms925oa
© 2003 SAGE Publications

フット・バスの自律神経・免疫機能への影響

フット・バスの自律神経・免疫機能への影響を調べることがこの研究の目的である。

11人の健康な女性(22~24歳)が42度のフット・バスに10分間入った。フット・バスには、気泡や振動の機械的な刺激を加えることもあった。

自律反応は、心電図記録、心拍数のスペクトル解析、ふくらはぎの血流の測定によって評価された。白血球数、リンパ球分画の比率、ナチュラルキラー細胞毒性が免疫機能の指標として使われた。

機械的刺激(気泡、振動)を加えたフット・バスは、自律反応に大きな変化をもたらした。それは、副交感神経作用が増え、交感神経作用が減ったことである。

また、白血球数とナチュラルキラー細胞毒性(natural killer (NK) cell cytotoxicity)が大幅に増えたことは、免疫状態が改善されたことを意味する。

今回の研究結果は、フット・バスが看護業務に役立つものであることを裏付けている。それは今回の研究で見られた生理的変化は、健康に役立つからである。

Complement Ther Clin Pract. 2007 Aug;13(3):158-65. Epub 2007 Feb 20. Effects of foot-bathing on autonomic nerve and immune function.

Saeki Y, Nagai N, Hishinuma M. Nagano College of Nursing, 1694 Akaho, Komagane,
Nagano 399-4117, Japan.

圧受容器反射感度、血圧、洞性不整脈へのリフレクソロジーの影響

B. S. M. Frankel, Department of Physiology, University of Leeds, The Priory, Holybourne, Alton, Hampshire GU34 4HH, UK.

 今回のパイロット・スタディの目的は、リフレクソロジーとフット・マッサージが体の生理機能に影響を及ぼすかを確かめるためである。

 この研究では、圧受容器反射感度[ヴァルサルヴァ手技のフェイズⅣ使用(phase IV of the Valsalva manoeuvre)]、血圧、洞性不整脈が測定された。

 リフレクソロジーのグループとフット・マッサージのグループは、コントロールグループに比べて圧受容器反射感度が大幅に減少した。

 平均値の違いを分析したところ、圧受容器反射感度の違いは、リフレクソロジーとフット・マッサージのグループ間よりもリフレクソロジー・フットマッサージグループとコントロールグループ間の方が大きかった。

 この研究では、施術後の血圧の違いは現れなかった。

 施術後の洞性不整脈の頻度は、リフレクソロジーが43.9%、フットマッサージは、34.1%増加した。

 足の感覚神経を刺激することで、圧受容器反射感度に変化を起こしていると考えられる。

Complementary Therapies in Medicine
Volume 5, Issue 2, June 1997, Pages 80-84

腰痛におけるリフレクソロジーの影響: 無作為対照試験

<目 的>
この研究は、パイロットスタディで腰痛におけるリフレクソロジーの効果を調べるための無作為対照試験である。

<方 法>
非特異性の腰痛に悩まされている参加者が、無作為にリフレクソロジーを受けうるグループと偽の施術を受けるグループに別けられた。参加者と結果を査定する人には、グループの割り当ては知らされていない。参加者は、40分のリフレクソロジー、または偽の施術を週に1回6週間に渡り受けた。

メインの効果指標は、痛みである(視覚アナログ尺度)。二次的な効果指標は、McGill pain questionnaire,、Roland–Morris disability questionnaire、SF-36 health surveyである。効果指標の測定は、研究開始前、6週間目、12週間目、18週間目に行われた。

<結 果>
リフレクソロジーを受けたグループは、痛みのスコア(視覚アナログ尺度)が2.5cm(中央値)下がり、偽の施術を受けたグループは、ほとんど変化が無く0.2cm下がったのみとなった。

二次的な効果指標では、両グループで改善が見られた(McGill pain questionnaireでは、リフレクソロジーのグループは18ポイント、偽の施術のグループでは、11.5ポイントであった)。

<結 論>
リフレクソロジーは、腰痛の処置(treatment)として有望であるようだ。しかし、確実な公表をするには、更なる試験が必要である。


Corresponding author at: School of Health Sciences, University of Ulster, Shore Road,Newtownabbey, Co. Antrim BT37 OQB, United Kingdom.
Complementary Therapies in Medicine, In Press, Corrected Proof,
Available online 27 June 2007

カラードップラー超音波検査で測定されたフット・リフレクソロジーによる腎血流の変化

オーストリア Universitätsklinik für Innere Medizin, Innsbruck, Austria.

 フット・リフレクソロジーによる右腎臓の血流の変化は、 無作為プラセボ比較二重盲検試験によって測定された。健康な若い成人32名(女性17名、男性15名)が2つのグループに別けられた。

  一つのグループは、右腎臓の反射区に刺激を受けた。もう一つのグループは、他の反射区に刺激を受けた。カラードップラー超音波検査により、右腎臓の3つの血管における施術前、施術中、施術後の血流の変化を測定した。

  最大収縮速度( Systolic peak velocity )と拡張終期最大速度(end diastolic peak velocity )はcm/sで測定され、 抵抗指数、血管抵抗のパラメーターが算出された。

  右腎臓の反射区に刺激を受けたグループの抵抗指数は、施術中は大幅に下がり施術後は上がった。男性・女性、喫煙者・禁煙者の間には、違いが出なかった。
 
 二つのグループにおける施術前・施術中、そして施術中・施術後の測定点間の抵抗指数の変化に大きな違いが出た。

  右腎臓の反射区に刺激を受けたグループの抵抗指数の大幅な減少は、腎血管の粘性が下がり、血流が増大したことを示唆している。

  今回の研究結果は、フット・リフレクソロジーが施術中においては、腎血流を改善できるという仮説を支持するものである。

Source:Forschende Komplementärmedizin 1999 Jun;6(3):129-34

カラードップラー法超音波検査による腸管血流への足反射セラピーの影響

ドイツ Universitätsklinik für Innere Medizin, Innsbruck, Osterreich.

目的:足反射セラピーによって起こる臓器血流への影響は、足反射セラピーの作用によるものであると考えられる。我々はこの研究で、足反射セラピーによって腸管血流に変化が生じるかを調査した。

方法:32人の健康な成人(女性19人、男性13人)は、無作為に実験グループとプラシーボグループに別けられた。実験グループの被験者は、腸の反射区への刺激を受けた。そして、プラシーボグループは、腸とは関係のない反射区への刺激を受けた。

施術の前、施術中、施術後に、血流速度、最大収縮期血流速度、上腸間膜動脈の末期拡張期血流速度、そして血管抵抗のパラメーターとしての抵抗指数が測られた。

結果:施術中、実験グループの抵抗指数(p = 0.021)に大幅な減少があった。これは、上腸間膜動脈と血管系(原文:subordinate vascular system)の血流が増加していることを示唆している。反対にプラシーボグループの抵抗指数には、大きな変化はなかった。

結論:実験グループの抵抗指数の減少は、少なくとも施術中に関しては、足反射セラピーによって実際の臓器(腸)の血流が改善するという考えを支持するものである。

炭坑作業員じん肺症を患っている患者の疲労・不眠症へのフット・リフレクソロジーの影響

韓国 カンウォン・ドゥ カンウォンTourism College、看護学部

目的:
炭坑作業員じん肺症を患っている患者の疲労・不眠症へのフット・リフレクソロジーの影 響を調べるため

方法:
この研究は、不等価交換のコントロールグループにおける調査前、調査後の準実験である。被験者は、炭坑作業員じん肺症を患っている29人の実験グループと30人の対照グループからなる。

データは、2002年12月10日から2003年2月15日の間に集められた。実験グループには5週間に渡り週2回の60分のフット・リフレクソロジーが行われた。一方、対照グループには行われなかった。

フット・リフレクソロジーの効果を評価するため、疲労・不眠の数値は実験前後に両グループとも行われた。疲労は、Fatigue Symptoms Inventoryで評価した。不眠に関しては視覚アナログ尺度を使用した。データは、 カイ二乗検定、t-検定、対応のない t-検定、及び統計的分析システムの反復測定分散分析によって分析された。

結果:
実験グループの疲労・不眠の数値は減少した。しかし、対照グループでは変化はみられなかった。2つのグループの間には大きな違いがうまれた。

結論:フット・リフレクソロジーは、炭坑作業員じん肺症を患っている患者の疲労・不眠症を軽減するのに役立つだろう。また、炭坑作業員じん肺症を患っている患者への看護としても役立つ。
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