がん患者に役立つリフレクソロジー研究

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今回、ご紹介するリフレクソロジストは、門野水穂さんです

がん患者に役立つリフレクソロジー

化学療法を受けるがん患者のバイタルサイン、疲労、心的状態へのフット・リフレクソロジーの影響  

<方 法>
今回のデータは、入院中の患者11人から集められた。

リフレクソロジーの施術後、施術前の最高血圧、最低血圧、脈拍、疲労、心的状態、足の疲労の違いが分析された。

<結 果>
施術前、施術後の数値(最高血圧、最低血圧、脈拍、疲労、心的状態、足の疲労)に大きな違いがでた。

<結 論>
フット・リフレクソロジーによって、化学療法を受けるがん患者のバイタルサイン、疲労、心的状態、足の疲労が改善した。

それゆえ、我々は、フット・リフレクソロジーを効果的な介護介入として推薦する。

Effect of Foot Reflexology on Vital Signs, Fatigue and Mood in Cancer Patients receiving Chemotheraypy.
Won JS, Jeong IS, Kim JS, Kim KS.
Department of Nursing, Seoul Health College, Korea.
Department of Nursing, College of Medicine, Pusan National University, Korea.
Head Nurs of GS Dept, Dondaemoon Hospital of Ewha Woman's University, Korea.
College of Nursing, Seoul National University, Korea.
J Korean Acad Fundam Nurs. 2002 Apr;9(1):16-26. Korean.

がん患者の痛み吐き気へのフット・リフレクソロジー  

入院している87人のがん患者が、10分(片足5分)のフット・リフレクソロジーを受けた。

リフレクソロジーによって、患者の疼痛知覚、吐き気、リラックス度が即時に改善された。

今回のようなケースに対し、フット・リフレクソロジーを看護介入として使うことは、望ましいことである。

今回の結果は、非常に良いものであったので、家族ができるケアとしてリフレクソロジーの有効性を比較臨床試験で研究することを推奨する。

Grealish, L. Lomasney, A., Whiteman, B., "Foot Massage: A nursing intervention to modify the distressing symptoms of pain and
nausea in patients hospitalized with cancer," Cancer Nurse 2000, June;23(3):237-43 (On-line review: "Reflexology Used for
Cancer Patients," Internet Health Library, October 11, 2000)

パートナーによるリフレクソロジー: ガンによる痛みや不安への影響  

目 的:患者が感じる痛みや不安においてパートナーによるリフレクソロジーと配慮された通常のケアの効果を比べるため

セッティング:アメリカ南東部の4病院で行われた。

サンプル:86組の転移性のガン患者(23%-肺がん、後は乳ガン、結腸直腸ガン、頭頸部ガン、リンパ腫)とパートナーからなる42 人の実験グループと44人のコントロールグループ。平均年齢は、58.3歳。51%が女性。66%が高校卒業またはそれ以下。58% が白人、40%がアフリカ系アメリカ人、1%がフィリピン人。

方 法:認定リフレクソロジストによるがん患者パートナーのためのフット・リフレクソロジー講座。オプションとして、認定リフレクソロジストによる、パートナーへの30分のリフレクソロジー。そして、パートナーからがん患者への30分のリフレクソロジー。コントロールグループは、パートナーによる30分の朗読を受けた。

結 果:パートナーによる初めてのフット・リフレクソロジーの後、患者の痛みと不安は大幅に減った。

リフレクソロジスト(看護師)がパートナーにリフレクソロジー教えたことで、がん患者の痛みや不安を直ぐに軽減できるようになった。
コントロールグループに関しては、わずかな変化しか見られなかった。

米国ミシガン州立大学で行われたリフレクソロジーの研究  

ミシガン州立大学の研究によると、化学療法を受ける末期の乳がん患者の“ストレスケア”として、補完医療のひとつであるリフレクソロジーが大変活躍しているということです。

 今回の研究では、同大学の看護学部によって実験が行われました。乳がん患者にいくつかの補完医療を提供したところ、もっとも効果がでたのがリフレクソロジーであることが分かったということです。

 実験のリーダーであるグエン・ワイアット氏は、リフレクソロジーがもっとも人気があり、またもっとも効果があったと報告しています。化学療法を受ける末期の乳がん患者は、肉体的にも精神的にも大変な苦労に耐えなければなりません。

 そんな中、リフレクソロジーによって患者のうつや心配が減少し、さらには精神面や感情面における生活の向上がみられたそうです。

 ミシガン州立大学は、今回の実験が認められ国立衛生研究所から300万ドル以上もの助成金を受け取り、リフレクソロジーの更なる研究を続けるということです。

化学療法を受ける入院中のがん患者の不安を軽減するためのフット・リフレクソロジー:その方法と結果  

イタリア:Chair of Hygiene, DPMSC School of Medicine, University of Udine, Udine, Italy.

目 的:2回目または3回目の化学療法サイクルを受ける入院中のがん患者へのフット・リフレクソロジーの有効性を観察するため。

背 景:1970年代後半以来、化学療法にともなう吐き気、嘔吐、不安などの副作用をコントロールするのに行動療法アプローチや緩和アプローチの有効性を評価する研究が行われてきた。

方 法:この研究は、イタリアの科学研究を行う病院のガン科に入院する30人の患者によって構成されている。30人の内15人のみがフット・ リフレクソロジーを受けた。STAI(Spielberger State-Trait Anxiety Inventory)を使って被験者の不安度を施術前、施術後、施術24時間後に測定した。

結 果:実験グループの不安度は、平均7.9ポイントさがり、コントロールグループに関しては、0.8ポイントの減少がみられた。

結 論:プロによるフット・リフレクソロジーは、これまでの治療と組み合わせることで化学療法を受けるがん患者の気分を改善し病気とより上手に付き合っていくためのサポート的な治療となりうる。

Source: Journal of nursing management 2006 Mar;14(2):96-105

転移性癌患者が抱える痛みへのフット・リフレクソロジーの影響  
アメリカ ノースカロライナ East Carolina School of Nursing, Greenville

 今回で3回目になるリフレクソロジーの効果を調べた予備実験には36人の入院中のがん患者が参加した。この実験では、等鎮痛薬用量が計算された。

 フット・リフレクソロジーは、痛みを訴える転移性癌患者に対して即効性があることがわかた。しかし、施術3時間後、または24時間後における統計上の大きな効果はみられなかった。

 フット・リフレクソロジーが家庭におけるがん患者へのペイン・ケアとして効果があるかは、更なる研究が必要である。

Source: Applied nursing research 2003 Nov;16(4):284-6.

化学療法を受ける乳がん患者の吐き気、嘔吐、疲労へのフット・リフレクソロジーの影響  
韓国 釜山 Inje University 看護学部

目 的:化学療法を受ける乳がん患者の吐き気、嘔吐、疲労へのフット・リフレクソロジーの影響を確認することが、この研究の目的である。

方 法:この研究は、不等価事前および事後手法を用いた準実験研究である。そして、2004年1月26日から3月20日まで行われた。対象は、18人の実験グループと16人のコントロールグループ、計34人の患者である。

吐き気、嘔吐、疲労に関する事前調査1回、そして事後調査2回が行われた。実験グループには、研究者とそのアシスタント4人によって40分のフット・リフレクソロジー4回(原文:4 phases)が行われた。

収集データは、SPSS WIN 10.0 programを使用した反復測定の分散分析(repeated measures ANOVA)が使われた。

結 果:実験グループは2回に渡り、対照グループよりも吐き気、嘔吐、疲労に関す統計上の大幅な減少があった。

結 論:フット・リフレクソロジーは、化学療法を受ける乳がん患者の吐き気、嘔吐、疲労に効果があることが今回の研究で分かった。そのため、化学療法を受ける乳がん患者への介護として活用することができるだろう。

Source: Taehan Kanho Hakhoe chi.2005 Feb;35(1):177-85.

リフレクソロジーは、がん患者の生活の質に影響を及ぼすのか?  
イギリス、グラスゴー、Stobhill Hospital

<目 的>
この研究の目的は、リフレクソロジーが緩和ケアを必要とするがん患者の生活の質に影響を及ぼすかどうかを測定するものである。

<方 法>
緩和ケアを必要とする12人のガン患者は、無作為に二つのグループに別けられた。ひとつは、リフレクソロジーを受けるグループ、もうひとつは、プラシーボ(偽の)・リフレクソロジーを受けるグループである。

参加者全員が、生活の質に関する自己査定(linear analogue self-assessment scale)を行った。その後、リフレクソロジー、またはプラシーボ(偽の)・リフレクソロジーを3回受けた。

認定リフレクソロジスト一人が全ての施術を行った。参加者は、自分がリフレクソロジー、またはプラシーボ(偽の)・リフレクソロジーを受けたのかは知らされていない。参加者は、二回目の生活の質に関する自己査定(linear analogue self-assessment scale)を行った。

<結 果>
プラシーボ(偽の)・リフレクソロジーを受けた患者を含め、全員が生活の質が向上したと感じた。しかし、リフレクソロジーを受けたグループの方がより効果があったと報告している。そして、二つのグループの間には大きな違いが出た。

<結 論>
この研究は、リフレクソロジーが緩和ケアを必要とする患者の生活の質に影響を及ぼすことを示している。

Source: Nursing standard : official newspaper of the Royal College of Nursing 2000 Apr 19-25;14(31):33-8.

乳がん及び肺がん患者が抱える不安と痛みへのリフレクソロジーの影響  
アメリカ ノースカロライナ イーストカロライナ大学 看護学部

<目 的>
乳がん及び肺がん患者が抱える不安と痛みへのリフレクソロジーの影響をテストするため

<様 式>
準実験(Quasi-experimental)、調査前後(pre/post)、交差試験(crossover)

<設 定>
アメリカ南東部のガン病棟。ベッド数314台。

<サンプル>
乳がん及び肺がんを抱える23人の入院患者。ほとんどの患者は、女性、白人、65才以上である。そして、12年間もしくはそれ以下の教育を受けており、年収が20,000ドル以上である。定期的にオピオイドとアジュバント薬を摂取していた。

<方 法>
認定リフレクソロジストによる両足への30分のフット・リフレクソロジーと実験の対照条件として最低2日間の休みが与えられた。

<研究結果>
患者(乳がん・肺がん)の不安は、フット・リフレクソロジーにより大幅に減少した。痛みの指標によると、乳がん患者の痛みが大幅に減少した。

<結 論>
今回の実験でフット・リフレクソロジーによって乳がん・肺がん患者の不安が軽減されたことは、23人(今回の参加者数)ほどの患者にはセルフ・ケアとして活用できるのではと考えられる。

リフレクソロジーは、医療関係者にかかわらず誰でも学ぶことができる。フット・リフレクソロジーは、特別な道具を必要とせず、非侵襲的で、患者のプライバシーを干渉することなく、どこでも行うことができる人と人との触れ合いの方法である。

Source: Oncology nursing forum. 2000 Jan-Feb;27(1):67-72.

がん患者の倦怠感へのリフレクソロジー、アロマセラピー、足浴。  

<背 景>
倦怠感は、進行癌患者が経験する症状のなかでも、もっとも辛いもののひとつである。

日本では、アロマセラピー、足浴、リフレクソロジーは、人気の高い健康管理法であるが、ガンからくる倦怠感への効果的な治療(アロマセラピー、足浴、リフレクソロジーを使った)が十分に確立されていない。

<方法と被験者>
20人の末期がん患者における、一般試験が行われた。

パッチテストの後、患者は、ラベンダーのエッセンシャルオイルが入ったフットバスに3分間入り、その後、ラベンダーのエッセンシャルオイルをブレンドしたホホバオイルで、10分間リフレクソロジーを受けた。

倦怠感は、足浴とリフレクソロジーの施術前、1時間後、4時間後に癌疲労スケールを使って測定された。

<結 果>
総合的癌疲労スケールは、足浴とリフレクソロジーのあと、大幅に改善された。

癌疲労スケールの3つのサブ・スケールの内、身体と認識のサブスケール・スコアが大幅に下がった。

悪影響は、みられなかった。なぜなら、全員が足浴とリフレクソロジーを受け続けたいと願っていたからである。今回の参加者は、平均して8回足浴とリフレクソロジーを受けた。

<結 論>
アロマセラピー、足浴、リフレクソロジーの組み合わせは、末期がん患者の倦怠感を緩和させる可能性を示唆した。

Kohara H, Miyauchi T, Suehiro Y, Ueoka H, Takeyama H, Morita T., "Combined modality treatment of aromatherapy, footsoak, and reflexology relieves fatigue in patients with cancer," Journal Palliative Medicine, 2004 Dec;7(6):791-6. (Department of Internal Medicine, Palliative Care Unit, National Sanyo Hospital, Yamaguchi, Japan. PMID: 15684846
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